活動報告
2025年7月31日
活動報告研修会報告
「これからの時代に必須!!セルフケアグッズの処方について」〜セルフケアからコミュニケーション力を高めよう〜
講師 フリーランス歯科衛生士 石塚美沙子先生
日時:6月22日(日)12:55~15:00
場所:いきいきプラザ島根404研修室(ハイブリッド研修)
コース名:リフレッシュコース
参加人数:72名〔会員29名 会員外43名(歯科衛生士8名 学生35名)〕
ご講演では、患者さんに寄り添ったセルフケアグッズの提案が、豊かなコミュニケーションを生み出し信頼関係を深めることにいかに役立つかを、手話歯科衛生士、TCマスターとしての活動を交えながら、実践例とともに分かりやすくご解説いただいた。
今回は歯磨剤に注目して、先生が学びの場とされている医療物販学ラボで培われた最新の知見を学ぶことができた。中でも、歯磨剤の薬効成分を確認した上での適切な選択と口腔内からの経皮吸収による影響への注意喚起は、参加者にとって日々の臨床における意識を一層高める重要なポイントとなった。
また、乳幼児健診等で地域の住民と関わる際には、市販品と歯科専売のセルフケアグッズの違いを伝えることで、歯科医院へとつなげて欲しいと教えていただいた。参加者アンケートからは、「先生のお話が楽しく、歯磨剤のことなど日々の業務に生かせる内容だった」「ろう者の年齢や障がいの違いに寄り添って、分かりやすい手段でコンタクトをとりたいと思った」「歯磨剤の成分を学べたことや患者さんの症状に合わせた提案について参考になった」「手話の話が興味深かった」等、満足度の高い意見が多数よせられた。
セルフケアの「処方」が、単に物品を提供する行為に留まらず、個別性のある質の高い歯科医療を提供するための不可欠な要素であることを改めて認識する大変有意義な機会となった。今回の学びと新たな視点を活かし、診療室での予防業務だけでなく地域においても予防としての口腔健康管理のニーズに応えられるよう取り組むことが必要だと改めて思った。
今後も、歯科衛生士が自分自身の価値を高められるような学びの場を、歯科衛生士会として提供していきたい。
【報告者:吉田ちかみ】