活動報告
2024年11月17日
活動報告地区研修会 雲南地区
【雲南地区研修会】「認知症の方への対応法
~医療の立場から~」
日時:10月13日(日)10:00~12:10
場所:雲南市加茂交流センター
コース名:特定コース
講師名:訪問看護ステーションコミケア
正看護師 古津三紗子先生
参加人数:合計11名(内訳)会員11名
前年度に引き続き「認知症」をテーマに研修会を開催しました。多岐にわたる資格を持ち活動されている古津先生に医療や看護の視点から認知症について学びました。
認知症はどんなイメージなのか?の問いかけから始まり、「ミステリーバス」認知症世界の歩き方を視聴し、認知症の方は“不安やどうすればいいのか”を常に感じながら生活していることを共有しました。認知症の症状全てに理由があり、歯科領域に関わる者たちが認知症の方の「楽しい」「嬉しい」の時間を1分1秒でも増やすこと(不安や不快を1分1秒でも減らすこと)ができるヒントを得ることをゴールとして講演が進みました。
認知症の方はコミュニケーションが取りにくい、本人の意向がわかりにくい、良い時とだめな時の違いが分からない等、関わりの難しさが理由としてあり、この解決策として私たちの考え方、有り方が大事であり、感覚に働きかけ覚醒を促す、本人の体験に目を向ける、細部に宿る本人らしさ、表情や行動からも本人を読み取る、今の瞬間の場面を捉えることがコツとお話されました。
ワーク1関わり方を考える:訪問歯科の場面について、ワーク2:関わっている患者や利用者について思いを巡らせてみるの2つワークを行いました。
本人に与える・影響を感じる身体的・心理的要因までは理解して対処していると思われますが、環境要因や本人の生活歴や生活習慣、性格、問題に直面した時の解決スタイル等個人的要因までは深く理解できていないのが実情だと思いました。
診療室での突発的事項にどう対処していくのか日頃から診療所内で共有していくことが重要であり、また、試行錯誤しながらあきらめずに関わり続けていく
ことが大事との先生の言葉の重みを感じました。
【報告者:安部美智野】