活動報告

2023年11月29日

活動報告【雲南地区研修会】

「認知症サポーター養成講座」


【認知症になっても安心して笑顔で暮らせるまちづくり~歯科医院でできること~】
日時:10月15日(日)10:00~12:10
場所:雲南市加茂交流センター
コース名:リフレッシュコース 高齢者歯科保健
講師名:雲南市保健医療介護連携室 
副主幹保健師 村尾奈津子 先生
(株)チャット・ケアすずらん訪問介護事業所管理者 兼 キャラバン・メイト 永瀬幸美 先生
参加人数:合計13名(内訳)会員10名 


前年度の研修会アンケート結果を受け、認知症の正しい知識を持つことから始めようと認知症サポーター養成講座を企画しました。
初めに、村尾先生から全国標準テキストに併せた雲南市教材を活用した講義を受け、知識を深めていきました。今回、歯科関係者が受講者であり、歯科に関連することが具体的に盛り込まれ、イメージしやすい資料となっていました。また、認知症高齢者の口腔状況に関する調査では認知症の本人からは口腔内の訴えは少ないが実際は歯科的問題を抱えている者が多いのではないかという報告も示されました。
次に、キャラバン・メイトの永瀬先生より、認知症の方への接し方、認知症の家族の思いについて事例を通し、認知症と診断されてからの戸惑い・否定から受容までの心理的変化を知り、どのような支援や見守りができるのか考えさせられました。まとめとして、早期発見・早期対応、早期診断・早期治療が大切であることを理解し、地域で自分らしく暮らすために共生できる社会の醸成が必要であることで締めくくられました。
歯科医院でできること等についてグループワークを行い、歯科医院により対応がまちまちであり、理解し知識を得、適切な声がけや対応が大事であるが歯科と認知症との関りがまだまだ薄いのではないか、部分義歯は介護職や家族は対応が困難になることや認知症予備軍の方の家族への介入が難しいのが現状である等々の現場の意見がでました。

また、環境として地方に行くほど担い手が不足することや歯科医療従事者として、全身疾患の知識を持ち対応することが今後求められる等の課題があがりました。
アンケート結果より、全員が満足したと回答し、「認知症の方への接し方や心構えを改めて認識できて良かった。」「文章ではなく単語で話すように明日からの診療に生かしていこうと思う。」「他の歯科医院での認知症の方への対応を知ることができ、実際に活かせることが知れて大変助かった。」等の前向きな感想が多くありました。また、今後の研修会について、認知症の方への口腔ケアや口腔衛生指導や全身疾患への対応、他職種や地域との関わり方についての要望があり、今回の研修会を更に深めていかれると良いと思いました。





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