活動報告

講演前半では、予防歯科に力を入れておられる神庭歯科医院での治療の流れを通して、患者さんの生活習慣を把握し原因を調べる必要性について学びました。また、管理栄養士の幕内秀夫先生（フーズ＆ヘルス研究所）のお話を交えながら、間食指導が全身の健康へ繋がること主食の指導についても改めて考えることができました。その後、砂糖不使用のお豆腐で生チョコを作り実食しました。砂糖を一切使わなくても味に違和感のない美味しいものが作れることがよく分かりました。砂糖の代わりにショ糖が少なくGI値の低い天然甘味料を使うなどの工夫により、市販のお菓子よりもむし歯になりにくいものが出来ました。後半では、実際の症例を元に砂糖摂取量によるプラークの質の変化や、歯肉の変化について学びました。砂糖含有量が多いものの摂取頻度を比較すると、摂取頻度が多い方が歯肉の炎症が顕著であることから、シュガーコントロールを行うことで糖尿病・喫煙者・高齢者に関わらず歯周病予防になることが改めて分かりました。また、食事指導だけで終わらず砂糖をやめた後の感想を聞き、口腔内や全身の変化について患者さん自身に感じて頂くことが行動変容の為にも大切であると感じました。う蝕や歯周病が最上流にあるメタボリックドミノの図からも、歯科医院で自分自身の口腔内を知ってもらい食習慣や生活習慣を見直してもらうことで、口腔内から全身の健康へと貢献できるということを改めて実感する研修会となりました。