活動報告

2023年3月14日

活動報告【安来地区研修会】「フレイル オーラルフレイルについて」~臨床での気づき、LEDO健診の読み取り、指導のポイント~

時:令和4年10月30日(日)


・場所:安来商工会議所
・講師:高木歯科医院 
院長 清水 潤先生
・参加人数:31名(会員:集合型13名 web17名会員外1名)


 前半では、日本が世界に類を見ない速さで「超高齢化社会」になった現状、健康寿命延伸のために歯科衛生士が知っておくべき高齢者の特性について学びました。筋肉量が減り基礎代謝量が落ちるサルコペニアと筋肉量は変わらず筋力が落ちる状態のダイナぺニアがあることを知りました。こうした身体的フレイルの入り口は、オーラルフレイルであり、歯科衛生士は舌トレーニングや口腔体操など要介護状態の進行を緩やかにするケアや、口腔リテラシーを高める為の情報提供をしていくことが重要だと感じました。
 後半では、LEDO健診で行う各検査の意味と指導のポイントを学びました。口腔内の状態はもちろん、特に下肢周囲長や握力、BMIの計測が筋肉量や筋量の低下、栄養状態の把握のため重要であることが改めてわかりました。
 LEDO健診の結果から、早食いの人は肥満が多く咀嚼力は高いがタンパク質の摂取量が少ない傾向にあったり、遅食いの人は瘦せ型で咀嚼力が低く、食事の摂取量が少ない事が読み取れる。肥満でも痩せ型でも筋肉量の低下があるかどうか、栄養の摂取ができているかどうかを把握し、栄養士との連携が重要であることがわかりました。食べる速度が関連する健康問題は、歯科の立場からいろいろなお話に持っていきやすいと思いました。また、オーラルフレイルは、現在の高齢者はもちろん幅広い世代に伝えていくべきことだと感じました。






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